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これ、なんだかわかります?
築40年超の農家住宅な我が家に昔から付いてる装置。
家族は昔から「太陽熱」「太陽熱」って呼んでました。
太陽の熱で水を温めてお湯にし、お風呂で使う装置です。
我が家のお風呂には通常の蛇口の他にこの太陽熱用の蛇口が設置されていて
蛇口の栓をひねるとお湯が出てきます。
季節や天候にもよりますが、夏の晴れた日にはアツアツのお湯が出てきます。
正式には「太陽光温水器」というらしいです。
これ、子供のころ好きじゃなかったんですよね。
なんでだか古臭い時代遅れな装置のイメージがあったし、ダサいものと感じていました。
友だちの家にはなくて、うちにしか付いてなかったし。
設置されてる家もあんまり見たことなかったし。
だからあんまり興味はなかったし
なんだったら「早く撤去しないとな」と思ってました。
完全にマイナスのイメージです。
ところがある日、妻が
と発言。
私はめちゃめちゃびっくりして
何が!?どこが!!??
って聞いちゃいました(笑)
そしたら
太陽の熱でお湯ができて電気代かからないし。
ノーメンテナンスで40年以上動いてるんでしょ?
いま再生可能エネルギーが注目されてるけど、40年以上前にすでにそれを取り入れてたんでしょ?
めちゃめちゃエコじゃない?
と。
はーーー!!
私にとっては完全に目からウロコでしたね。
たしかに、いわれてみればめちゃめちゃエコだ。
そして40年以上故障もせずノーメンテナンスで動き続けている。
近年は太陽光発電やZEHなどいろいろ再生可能エネルギーへの関心が高まっているけど
それを40年以上前に取り入れていた。
私の中で「時代遅れなダサい機械」から「最先端のエコ装置」にパラダイムシフトした瞬間でした。
思い込みって怖いですね・・・😅
太陽熱温水器について調べてみた
そうなってくるとがぜん太陽熱温水器に興味がわきまして、調べてみるといろいろとびっくりすることが。
高エネルギー変換効率
平板型や真空管型など形式によって違いはあるものの、太陽光が持つエネルギーの40%から50%を熱として利用できる。
え?40%?すごくない?
太陽光発電のエネルギー効率って15%くらいだよね?
そんなに高効率なんだ。
既存の再生可能エネルギー利用機器の中ではエネルギー変換効率や費用対効果が最も高く、20年程度の耐久性が確認されている。
超優秀。
変換効率も高くて耐久性も高い。
我が家の場合は40年以上もってますし。
電力不要でランニングコストゼロ
水の注入には上水道の圧力を用い、湯の排出には貯湯槽と蛇口との間の高低差を利用するため電源が不要であるが、タンクと浴槽との高低差が小さいほど排出時の水圧が低くなる。
電源不要!ランニングコストゼロ!
我が家がこの方式なのかは不明なのですが
たしかに、父や母に聞いても「電気は使ってない」ということで、どうやって動いてるのか不思議だったんですよね。
父も「水の栓を開け閉めするだけだ」って言うし。
排出は高低差だろうなと思ってたんですが、水道の圧力だけで注水するのか。
自然対流を利用した温水のしくみ
で、どうやって温めたり循環させてるのかと思ったら
太陽熱温水器(自然循環形)のしくみ
集熱部の上部に貯湯部が接続され、水栓より高い位置の屋根上に設置します。
貯湯タンクに給水された水は下部の集熱部へ流れ込み、太陽熱で温められ比重が軽くなり、貯湯タンクへ戻りお湯が蓄えられます。
この循環は動力を使わずに行われるため、自然循環形太陽熱温水器と呼ばれています。引用:長府製作所
なんと対流による自然循環!
これはすごいですね。
自然原理を利用したいい発明ですね。
電力使わないのでCO2排出もゼロ。
しくみもシンプルなので、長持ちもするんでしょう。
そしてDIY自作可能
ホームセンターなどで市販されている塩ビ管(塩化ビニール管)などを用いて、かなり安価に自作することもできる。
えー!まじかー!
たしかに仕組みがシンプルだから、自作可能そうではあります。
うーん、なんだか作ってみたくなってきちゃったぞ(笑)
まとめ
というわけで、なんだかすごかった我が家の太陽熱温水器。
40年以上使ってるので「いつ壊れてもおかしくない」って言われてるし
お風呂のリフォームを機に使うのをやめるって話も出てるけど
できれば長く使いたいなぁと思うようになって来たのでした。
経済産業省のYoutubeチャンネルに太陽熱温水器の原理を説明している動画が上がっていたので、よかったらどうぞ↓