ひとつテンヤのオモリを100均のマニキュアで塗装して、自作のテンヤを作りました。
最初は固定テンヤをグローにしたくて蓄光塗料を調べていたんですが、最終的にはいろんなカラーリングの遊動テンヤになりました(なぜ?笑)
オモリも1個100円以下ですし、塗装も100円ショップの材料で簡単にできるので、ぜひトライしてみてください。
テンヤの自作に至った経緯
前回のひとつテンヤ真鯛の釣行のあとに
「やっぱりマズメはグロー(夜光)系がいいですよねー」
みたいな会話をしてて、
でも手持ちのテンヤにはグロー系があんまり揃ってなくて
(根がかりロストしたし・・・)
グロー系を少し買い足しておこうかなと思ったんですが
テンヤってそこそこ値段するじゃないですか。
タングステンとか特に。

「だったら手持ちで余ってるカラーのテンヤに夜光塗料とか塗ったらどうだろう」
と考え始めて、
いろいろ調べてたら100円ショップ(ダイソーとセリア)には「蓄光パウダー」というものがあり、
それを同じく100円ショップのマニキュアに混ぜて塗ればグローなテンヤが出来上がるということが発覚して、
それからさらに、遊動テンヤなら簡単に安価で自作できそうなことがわかってきて、
どうせならいろんなカラーを揃えたくなってきて・・・
気がついたらいつの間にか遊動テンヤの自作に取り掛かっている自分がいました(笑)
最初はグローのテンヤが欲しいだけだったんだけどな。
これが世にいう「テンヤ沼」か(違う?)
用意するもの
準備するものはこちらです。
- 梶付きオモリ
- マニキュア
- 蓄光パウダー
- 発泡スチロールブロック
- 絡み防止パイプ
基本的にはオモリ(テンヤ)とマニキュアがあればOKなんですが、グロー(夜光)系が欲しいのであれば「蓄光パウダー」も用意しておいてください。
梶付きオモリ
ナス型のオモリに背びれが付いたような形状のオモリ。
「梶付きオモリ」と言うそうです。
ただの丸オモリでもいいんですが、なんとなく「それっぽい」こちらのオモリにしました。
いつも行く飯岡では8号くらいでよさそうですが、遊動なら少し重めでも大丈夫そうなので潮が速い場合も想定して10号にしました。
マニキュア
テンヤの塗装用。
100円ショップの化粧品コーナーで購入します。
男性がマニキュアを買うのは抵抗があるかもしれませんが、釣具のマニキュア塗装はけっこうやってる人も多いみたいなので、きっと店員さんも見慣れているはず!
堂々と買いましょう。
カラーは好きなもの使えばOKですが、おすすめは以下のとおり。
- トップコート
いわゆるクリア(透明)なマニキュアで、剥がれ防止のコーティングのために表面に塗ります。 - レッド
テンヤ定番色のレッド。なるべく濃いものがおすすめです。 - オレンジ
こちらもテンヤ定番色。なんですが、あんまり鮮やかなオレンジのマニキュアって少ないようです。 - イエロー
チャートっぽい色合いのテンヤもあるといいですよね。
ちなみにクリアイエローをシルバーの下地に塗るとゴールドになるそうです。ゴールドもテンヤ定番色ですね。 - ホワイト
カラーやグローの下地用に。 - ラメ(グリッター)
ラメ用です。粉をまぶす人もいるようですが、最初から混ぜ込まれてるマニキュアのほうが楽です。
グリーンとかもほしいところですが、あんまりいい色がないんですよねー。
青と黄色を混ぜて作ってみようかな?
蓄光パウダー
グロー(夜光)テンヤの作成用のパウダーです。


100円ショップのハンドメイドコーナーで売ってます。
UVレジンとかが売ってるあたりです。
「こんなので光るのかな?」と思いますが、けっこう光ります。(後述)
なければこういうの↓でも良いです。
発泡スチロールブロックなど
塗装したオモリを乾かしておくための台。
これも100円ショップで買えます。
別にこれじゃなくてもいいし、ダンボールを改良して使ってる人もいるようです。
絡み防止パイプ
ハリス用の絡み防止パイプ。
オモリの穴に通してリーダーの保護をします。
なくてもいいっちゃいいんですが、オモリによっては穴にバリがでているものもあるので、リーダー切れを起こさないためにもパイプを通しておくと安心です。
テンヤの塗装
道具が揃ったらいよいよ塗装していきましょう。
マニキュアのにおいがけっこうキツイので、部屋の換気を良くしながらおこなってください。
テンヤ塗装の手順
最初に塗装の手順をまとめておきます。
- アルコールシートで脱脂する
- 爪楊枝を刺す
- マニキュアを塗る
- 乾かす
- さらにマニキュアや蓄光パウダーを塗る
- トップコートで仕上げる
- パイプを通す
ひとつずつ詳しくみていきます。
1.アルコールシートで脱脂する
手脂や汚れが付いていると塗装が乗りにくくなったり、剥げやすくなります。(と言われています)
マニキュアの乗りが良くなるようアルコールシートなどで拭いて脱脂しておきます。
プライマーなどで下処理する人もいるみたいですが、めんどくさいので私はしません。
正直、脱脂しないで直塗りしてもちゃんとマニキュアは乗りますし、実際に海で使えばどうせ剥げるので、直塗りでも問題ないと思います。
2.爪楊枝を刺す
梶付きオモリの穴に爪楊枝を挿します。
目的は2つ。
手で持って塗りやすいようにするためと、マニキュアでオモリの穴が塞がらないようにするためです。
3.マニキュアを塗る
1度目のマニキュア塗りです。
完成までにだいたい何度か塗るんですが、色が乗りにくいカラーの場合は白マニキュアを下地として塗ったりします。

4.乾かす
乾燥工程です。
発泡スチロールレンガに楊枝をぶっ刺します。
速乾タイプのマニキュアもありますが、通常は30〜1時間くらいが目安のようです。(意外と長い!)
5.さらにマニキュアや蓄光パウダーを塗る
乾いたらその上からさらにマニキュアを塗ります。
色を濃くしたり、ラメを入れたり、蓄光パウダーでグロー効果を付けたりするのが目的です。
必要に応じて3度4度塗ることも。
6.トップコートで仕上げる
最後にトップコート(透明の仕上げ用マニキュア)で表面を塗ります。
トップコートでコーティングすることで、塗装が剥がれにくくなります。
あとは十分乾燥させてください。
7.パイプを通す
梶付きオモリの穴に絡み防止パイプを通します。
10号の梶付オモリには、1.0mmのパイプがぴったりでした。
固定しなくても大丈夫そうでしたが、接着剤を1滴垂らして固定しても良さそうです。
※オモリの号数によって穴の大きさは変わるかもしれないのでご注意ください。
カラー別の塗り方ポイント
赤
オモリに直接塗装します。
マニキュアが薄い(半透明な)場合は、白のマニキュアを下塗りすると良いです。

仕上げにラメ入りマニキュアを塗るのも良いです。


オレンジ
オレンジは薄め(半透明)だったので、白で下塗りしました。
同じくラメで仕上げても良いと思います。
グロー(夜光・蓄光)
白のマニキュアで下塗りをした上で、トップコートに蓄光パウダーを付けて塗ります。
蓄光パウダーを混ぜたトップコートを塗ってもいいんですが、蓄光パウダー1個では少なかったのかぜんぜん光りませんでした。
2〜3個混ぜたら光るのかも知れませんが、直塗りしたほうが手っ取り早いし輝度が高そうなので直塗りしてます。
多少デコボコしてしまうのが難ですが、効果には影響ないと判断してます。
金(ゴールド)
金のマニキュアってなかなか売ってないんですよねー。
なくはないんですけど、くすんだ感じのゴールドだったりして、思ってるようなテンヤのゴールドではありません。
シルバーのマニキュアを下塗りしてから、クリアイエロー(半透明の黄色)を塗るとゴールドになるそうです。
梶付きオモリ自体がシルバーなので、直接クリアイエローを塗ってみました。
うん、ぜんぜんゴールドにならない。
もういいや、イエローで(笑)
ゴールドにならなかったのでイエローに変更しました。
マニキュアの種類によってはゴールドになるのかもしれません。
成功した方がいたら教えて下さい。
自作遊動テンヤ完成!
ということで、自作の遊動テンヤの完成です。


うーん、それっぽい(笑)
グローはちゃんと光るのか?
ちなみに蓄光パウダーがちゃんと光るのか心配だったので実験してみました。


うん、ちゃんと光る。
しかも思ったよりも明るく光りました。
100円ショップ商品でもけっこうしっかり光るんですね。
塗りムラはありますが、個人使用には十分じゃないでしょうか。
自作遊動テンヤはちゃんと釣れるのか?
さて、ここまで遊動テンヤの作り方を書いてきましたが、これを読んでいる方が気になるのは
「で、実際に釣れるの??」
ということでしょう。
結論から言うと「よく釣れました!」
メーカー品の遊動テンヤを使っていた同行者よりも釣れました☺
↓釣果はこちら↓
マニキュアのシンナー?の匂いが少しするので、これが釣果にどう影響するか心配だったのですが、まったく問題なかったようです。
懸念していた塗装剥がれもほとんどなく、実用に耐えます。
うん、ぜんぜんいける!
まとめ
「【自作の】遊動テンヤ」と言っても難しいことはなくて、マニキュアで塗るだけなのでとても簡単です。
自作をすると1個100円くらいになるので、根がかりロストも怖くなくなります☺
みなさんもぜひチャレンジてみてください。
私は、次は針の部分も自作してみようと思います。
しかし・・・
自作の方法をいろいろと調べているうちに、遊動テンヤと遊動タイラバの違いがわからなくなってきました・・・。
タイラバ使ってテンヤ釣法でもいいんじゃないかとか
逆にテンヤ使ってタイラバ釣法でもぜんぜん成り立つ気がします。
スカートやネクタイを着けたテンヤもありますし
タイラバにエビ餌を着けた「エビラバ」なんて釣法もありますしね。
そうなってくると、だんだん「テンヤ」そのものの存在もよくわからなくなってきて
「中通しオモリやナス型オモリでもいいんじゃないか?」
「けっきょく海底までエビを運べれればなんでもいいんじゃないか?」
とさえ思い始めました。
テンヤっていったい・・・?
奥が深い・・・(違)