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【DIY】畳の下にヒートバリアシートを敷いて床断熱をする手順と方法

DIY ヒートバリアシートⅡ

築40年超の農家住宅な我が家。
新築当時は「断熱」なんて概念は一般的ではなく、壁にも床にも天井にも断熱材なんてものは入っていません。

そのため、冬がめちゃめちゃ寒い!(夏も暑いですけど)

前冬の寒さに懲りてなんとかDIY断熱ができないかと調べた結果、「ヒートバリアシートⅡ」を使った床断熱というものを見つけトライしました。
(参考:【DIY】畳の下にヒートバリアシートを敷いて床断熱をしてみました。

今回はその手順や道具などをご紹介します。
和室のDIY断熱を考えている方の参考になれば幸いです。

【注意】
ヒートバリアシートⅡ自体は外壁用建築副資材として開発されたものであり、床への使用が想定された商品ではありません。
床への使用はご自身の判断と責任でお願いします。

 

ヒートバリアシートⅡってなに?

「ヒートバリアシートⅡ」は、北恵株式会社が製造販売するシート状の建築副資材で、「透湿」「防水」「防風」「遮熱」の効果を持つ商品です。

ヒートバリアシートⅡ

本来は壁に使用するものなんですが、畳の下に敷いて和室の床断熱をするDIY手法が多くのブログやYouTubeチャンネルで紹介されています。

 

ヒートバリアシートⅡでの床断熱の目的

この記事ではわかりやすくするために便宜上「断熱」という言葉を使っていますが、「断熱」というのは熱の伝わりにくい素材の層をある程度の厚さで用意することによって熱の伝わりを遅くすることです。

その点、ヒートバリアシートⅡは薄いシートなので「断熱」の効果はほとんど期待できません。
そもそもヒートバリアシートⅡが謳っているのは、「断熱」ではなく「遮熱」です。

※断熱と遮熱の違いについてはこちらの記事をどうぞ。
⇒ 家の断熱・遮熱をするなら知っておきたい熱の伝わり方(輻射熱・対流熱・伝導熱)

 

一般的に床断熱というと

  • 断熱材(スタイロフォームなど)を敷いて室内の熱を逃がしにくくする「断熱」
  • すきま風を防いで冷気の流入を防ぐ「気密」

の2つを目的にしているようです。

 

前述のとおりヒートバリアシートⅡには断熱性能はありませんので、「防風」性能によって床の気密性を高めるというのが、この床断熱方法の主目的になるかと思います。

そのうえで、「遮熱」性能によって少しでも部屋が暖かくなるといいなーというところですね。

 

ヒートバリアシート床断熱に必要なもの

施工に必要な道具類を紹介します。

ヒートバリアシートⅡ

今回のメイン商品。気密と遮熱に期待です。

50mロールで1万円程度なので、とてもコスパの良い商品です。

 

気密テープ

ヒートバリアシートⅡを床板に貼るのに使います。

 

タッカー(ガンタッカー/ハンドタッカー)

ヒートバリアシートを床板に固定するのに使う、大きなホッチキスです。

手動のものと電動のものがあります。
他にも頻繁に使うのであれば電動タッカーのほうがいいかもしれませんが、一部屋だけDIY床断熱するくらいであれば手動タッカーで十分です。

 

ハサミやカッター

ヒートバリアシートを切るのに使います。

 

ドライバー

畳を上げるときに使用します。

専用のヘラみたいなものもあったりするんですが、太めで丈夫なドライバーならそれで大丈夫だと思います。
プラスよりマイナスドライバーがおすすめ。

 

ヒートバリアシートでのDIY床断熱の施工方法

それでは実際に施工していきましょう。

ちなみに畳の下は意外とホコリがたまっていたりするので、マスクを付けての作業をおすすめします。

1.畳を上げる

まずは畳を上げていきます。

畳を上げる

ドライバーなど細くて丈夫なものを畳の端に差し込み、テコの原理でグイッと持ち上げます。

 

畳上げ

浮いた端を持って畳を持ち上げます。
ここは力仕事。けっこう重いのでがんばってください。

裏に畳の位置を示す文字が書いてあると思うので、最後に元の位置に戻せるようにしっかりとメモしておいてください。
畳は位置が変わってしまうとハマらなくなることが多いそうです。

文字が書いていない場合は、マスキングテープなどで目印を付けておくのが良さそうです。

 

畳を天日干し

天気が良ければ風を通しておくのも良いと思います。

 

2.床板を掃除する

ヒートバリアシートを敷く前に床板をきれいに掃除します。

畳を上げた床板を掃除

畳を上げた床板

 

3.ヒートバリアシートを仮置きしカットする

床板がきれいになったらヒートバリアシートⅡを仮置きします。

ヒートバリアシートⅡ

ロールを広げながら部屋の大きさに合わせてカット。
ハサミで簡単に切れます。

カットする際は少し余裕をもって長めにしてください。
あとで調整します。

 

ヒートバリアシートⅡ

部屋全体に仮置きしましょう。

ヒートバリアシート同士は少し重なるように配置してください。
縦だけでなく横の縁も少し余るようにします。

 

ヒートバリアシートⅡの床板への貼り付け方向については
A:表面を室内(畳側)に向ける
B:表面を屋外(床下側)に向ける
の2つの意見があるようです。
(印字されている面が表です)
ヒートバリアシートはそもそも壁用資材で、床に使われることを想定していないのでどちらが正解なのか判別つかないのですが、その機能構造から推測した結果、我が家ではAを採用することにしました。
参考) ヒートバリアシートを畳の下に敷く場合、どちらが表で裏なんだろう?

 

4.ヒートバリアシートⅡをタッカーで固定する

位置を決めたらヒートバリアシートをタッカーで床板に固定します。

タッカー

余らせた部分を生かしてシートが立ち上がるようにします。

 

5.気密テープで固定する

気密テープを使ってヒートバリアシート同士を貼り付けます。

気密テープ

シートを重ねた部分に貼っていきます。

 

ヒートバリアシートⅡで畳のDIY断熱

 

全部貼り合わせたら、縁の部分も貼っていきます。

ヒートバリアシートⅡと気密テープ

シートが余っていると思うので、ちょうどいい高さでカットしてください。

角の部分折りたたむようにしまい込みます。

 

6.畳を戻す

すべて貼り終えたら畳を戻して完成です!

和室の畳

 

断熱効果はあった?

ということで、ヒートバリアシートⅡを使ったDIY床断熱の方法をご紹介してきましたが、一番気になるのは「ちゃんと断熱効果はあったのか?」というところだと思います。

 

正直なところ「あきらかに効果があった!」というほどの実感があるわけではないのですが、

妻は施工後さっそく

ママ
なんだかあったかい気がする!

って言ってました。

それはたぶんプラシーボ効果なんじゃないのかなー?(笑)

 

ですが、施工から数日。

なんだか、ストーブの効きが少しだけ良くなった気がします。
部屋があたたまるのが早くなった気が。
そしてストーブを切っても暖かさが持続しやすくなってるような?

ヒートバリアシートⅡの「遮熱」の効果が効いているのかも知れません。

前冬には温度計を設置していなかったので正確な比較はできず、なんとなくの体感ではありますが。

 

ちなみにAmazonにも「畳の下に敷いた」という人がたくさんレビューを書いているので参考にどうぞ。
⇒ ヒートバリアシートⅡ(Amazon)

こちらを見ると、ある程度の効果は感じている人が多いようです。

 

まとめ

ヒートバリアシートⅡを使った畳(和室)のDIY床断熱をご紹介しました。

我が家では「多少効果があったかな」という程度ですが、この断熱の一番の効果は「気密」だと思うので、
「どこからともなく、すきま風入ってきてうすら寒い」という人にはおすすめなのかなと思います。

それ以外の人は、正直やってみないとわからないですが、
幸いヒートバリアシートⅡも高くないですし、施工も簡単なので、とりあえずトライしてみるのもアリじゃないでしょうか。

 

みなさまの日々の生活が少しでも暖かくて快適なものになりますように!

 

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