シリコンバレーではピッチイベントも見学しました。
Pitch(ピッチ)というのは、プレゼンテーションのこと。
スタートアップが出資を募る、投資家に向けてプレゼンを指すことも多いようです。
そういえばオラクル時代も社内では
パワーポイントで作ったプレゼン資料を「ピッチ」って呼んでましたね。
で、次々と登壇してくるスタートアップのピッチを聞いていると
「あれ?なんか型のようなものがある?」
と思いました。
どのピッチも、同じような構成になっているように感じたんです。
それで気になって、日本に帰ってきてから調べてみたら、
はやりそういう共通の構成みたいなものがあるみたいです。
その共通のポイントを書いてみたいと思います。
まずピッチの時間ですが、だいたい3分くらい。
短い時間で次々とプレゼンターが登壇してきます。
この本当に短い時間で、投資家の心を掴まないといけません。
3分のために、1ヶ月練習することもあるそうです。
ピッチの構成は、以下のとおり。
1.解決しようとしている問題
2.解決策(プロダクト・サービス)
3.ユーザー数と増加率
4.チーム
5.今後の計画と予測
多少の内容や順番の前後はありましたが、ほとんどこの構成だったように思います。
私が気になったのは「チーム」。
最後に必ずチームの紹介をしてピッチを終えていました。
では投資家のみなさんはどこを見ているのでしょうか?
そのスタートアップが提供しているプロダクトやサービスについては、実はあまり重要視していないのだそうです。
なぜかというと、ビジネスアイデアはいくらでもあるから。
無数のスタートアップが生まれるシリコンバレーでは、アイデアも無数にあります。
そしてビジネスモデルは、どうせ変わると思っているから。
むしろビジネスモデルの修正は「ピボット」と呼ばれ、推奨されていたりします。
それよりもなによりも「1.解決しようとしている問題」を見ているようです。
解決しようとしている問題は、解決しない限り変わらないですからね。
もうひとつ重要視しているのがチーム。
「私たちはこのメンバーでやっています!」
というチーム紹介のスライドを必ず入れているのは
ここに理由があるようです。
投資家は
「このチームはちゃんとやり遂げるのか?」
というところを見ているようです。
ということで、まとめてみると
「どんなヤツラが、どんな問題を解決しようと取り組んでいるのか」
というのを重要視しているようですね。
ビジネスモデルや売上予測などは、どうせ変わるんだというのが共通認識なんでしょう。
シリコンバレーのピッチに関しては
実際にシリコンバレーで起業した方が書いた記事があります。
とても詳しく書かれていて勉強になりますので、興味あれば呼んでみてください。
・シリコンバレーで起業した日本人が語るスタートアップガイド――受け入れられる投資家へのプレゼンとは