先日行ってきた梅花丸さん(千葉県飯岡漁港)のひとつテンヤ真鯛。
釣果は合計6匹と楽しめたのですが、帰ってきて捌こうとしたときに見慣れない魚が一匹。
ん?なんの魚だこれ???
沖上がりの時間も迫って薄暗くなってきて釣り上げた一匹で、釣り上げたときは「コショウダイ」かなと思ってました。

帰ってきてから調べたら、模様が違うのでコショウダイではないことが判明。
じゃあ、ヒレが黄色っぽいので「キビレ」かな?

もしくはキビレとよく比較される「ヘダイ」かな?

顔の形状的にキビレっぽいぞ。
ということでキビレに落ち着きそうになったのですが、よくよく見ると背びれ・尾びれの形が違うし、腹びれも黄色くない。


とりあえずエラと内臓の処理だけ済ませましたが、なんだかけっこう磯臭い・・・。
大丈夫かな、食べられるのかな、これ???
毒魚だったりしない・・・?💦
気になって調べ続けていると「クロコショウダイ」という魚に行き当たりました。
珍しくクロコショウダイが獲れた pic.twitter.com/cfJylSFIV4
— 素潜り漁師マサル (@masarumoritsuki) June 12, 2021
に、似てる!!
↓こちらのサイトで確認しても、そっくり。
一緒に釣りに行ったKさんに聞いてみても「クロコショウダイじゃないか?」とのことで、ほぼ確定の雰囲気になりましたが・・・
ひとつ気になるのが
和歌山県、高知県などでも見られたことがあるが、基本的には鹿児島県以南に生息する。
という記述。
クロコショウダイはかなり南の海域を生息域とする魚のようです。
でも釣れたのは千葉。
うーん?
温暖化の影響で千葉まで上がってきた?
先日の台風の影響で千葉まで流されてきた?
うーん、ちょっと考えにくいか?
「クロコショウダイの味はめちゃくちゃ美味い」とのこの記述もあり、クロコショウダイで確定したいところなんですが、なんかやっぱり違和感があります。
そういえば、背びれの形状も少し違う気がするし、クロコショウダイよりもヒレが黄色っぽい気がする・・・。

気になって仕方がないので、もうめちゃくちゃ調べました。
その結果でてきたのが「ヒゲソリダイではないか」という記述。
ヒゲソリダイ!?
かやかりとは新潟等の地方名で、正式名称は【ヒゲソリダイ】
旬の時期は晩秋〜と言われていますが、通年美味しさに差はないので、今でも十分美味しくいただけます。
刺身はもちろん、煮ても焼いても美味しい白身魚。
骨にも旨味があるので、炊き込みご飯もお試しください。
(。・ω・)ノ゙ pic.twitter.com/JztDGdzLx8— 万代島鮮魚センター【公式】🏝 (@sakanabandai) March 12, 2020
た、たしかに似てる!!
↓こちらのサイトの写真でも超そっくり。
そうそう、この背びれのかんじ!
生息域も
青森県から熊本県天草の日本海・東シナ海沿岸。神奈川県から九州南岸の太平洋沿岸。
岩手県や宮城県でも見つかっているので、もっと北に生息域を広げていそう。
とのことで、千葉で釣れても不思議じゃない。
「下顎にヒゲを刈り揃えたような白いブツブツがある」という特徴も合致。
下処理しているときに「このブツブツなんだろうなー。(寄生虫だったら嫌だなー)」って思ってたので覚えてました。
ということで、ヒゲソリダイと同定!
味も「非常に美味」とのこと!やった!

魚種が特定できたので、安心して食べることができました。
上段左から、ヒゲソリダイの焼き霜造り、ガンゾウビラメ、マハタ、ハナダイの焼き霜造り。
下段左から、ヒゲソリダイ、ガンゾウビラメ、マハタ、ハナダイ。
心配していた臭みはまったく感じず。
脂ものってとても美味しくいただきました☺