シリコンバレーにいて感じたことがある。
それは「シリコンバレーは、自分に合っている」んじゃないかということ。
私は、人間には「土地との相性」というものがあると思っています。
たとえば、
ある場所に行くと疲れやすいけど
ある場所はなんだか元気になれる
とか
ある場所に行くと物事がスイスイと進むんだけど
ある場所では何かひっかかりのようなものを感じる
とか。
パワースポットとか、わりと万人が元気になれる場所というのもあると思うんだけど
そういうのじゃなくて、
個々人の土地との相性みたいなもののこと。
そういう意味において
自分とシリコンバレーという土地は相性がいいんではないかと感じる。
なんでそう思ったかというと、いくつか理由があって。
ひとつは睡眠。
私はけっこうロングスリーパーで、
普段しっかり寝ないとダメな人なんだけど
シリコンバレーでは睡眠時間が少なくなってもけっこう平気だった。
夜寝るのが遅くなってしまっても
次の日は朝から元気に動いてたりして。
それと、私はどちらかというと疲れやすいタイプで
飛行機の移動や慣れない土地での生活による疲れが心配だったんだけど
むしろいつもより元気で自分でも意外だったり。
あとは、かなりお腹が空くこと。
いつもより量も食べているつもりでも、すぐに空腹になってしまう。
まるでなにかを貪欲に吸収しているよう。
私は基本のんびり屋さんなので
シリコンバレーのスピードの早さも心配だったんけど
けっきょくあんまり気にならなかった。
むしろテンポの良さが心地よい。
静かに、内側から、ワクワクしているのも感じている。
実は、昨年12月にアメリカ西海岸を縦断した時も同じことを感じた。
あのときのほうが移動距離も多くて
休息日もなくてハードスケジュールだったんだけど、
自分でも意外なほど元気だった。
疲れないというわけじゃなく
「疲れるんだけど、それ以上に元気」
と言ったほうが適切かもしれない。
自分の感覚だけじゃなくて、
一緒に行った人を観察していても同じことを感じる。
普段自分よりも体力ありそうな人が
なんか疲れてたり、食欲なくなったり、早く寝てしまったりしていて
「そうだよね、移動もあるし、慣れない土地で疲れるよね」
と思うんだけど、
ふと自分をかえりみると
「あれ、じゃ、私なんでこんなに元気なんだろう?」
って。
まるで土地からエネルギーをもらってるような感覚もある。
まー、たかだか2週間なので
新しいものへの刺激と興奮でテンション保ててるだけかもしれないけど、
でもダメな土地では一日でも疲れちゃうしな。
土地が合ってるのは感じる。
それ以前に、心の声に耳を傾けてみると
「シリコンバレーに、また行きたい」
って言ってるのが聴こえる。